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取材拒否

 最近はおいしいラーメンを食べるのも一苦労です。超の付く人気のラーメン屋さんはともかくとしても、ちょっと美味しいラーメン屋も訪れるタイミングを間違うと大混雑。行列にならのなんて大嫌いは僕は、時間を選んで行くように心がけています。なんて言いながらも、必ずじゃないですがTVのラーメン企画なんかチェックしちゃうわけでして、放映直後は避けながらもいつか行ってみようと頭とどこかでメモってます。
 
 一時に比べて取材合戦も少しは冷めたようです。美味しくもないラーメン屋をさも絶品であるかのように紹介するなんてよくあることで、もういちゃもん付ける気にもなりません。でも、ちょっと違うぞ、って思うことがあるんです。それは、TVに出るのを拒む店に「取材拒否の店」という表現を使うことです。ついさっき、この表現をまた目にしたので書いちゃいます。
 
 雑誌編集なんてことをやっていますから、取材行為はまさに仕事です。で、この取材というやつは様々な形があるわけです。ある相手に取材協力を求めて、それによって成立する企画があります。ラーメン屋の紹介なんてのもそれにあたるわけですが、協力を断られたら企画は成り立ちません。そのために事前に了解を得るための交渉を行うわけです。でも、協力を得られないこともあるわけです。相手だって、自分にメリットがなければ協力を承諾しないのは当たり前です。だから、望み通りに協力を得られるとは限りません。少なくとも、取材拒否の店という表現は、おのれの交渉能力のなさや企画立案時の読みの甘さを棚に上げた、単なる言いがかりでしかないというのが僕の見解です。
 
「この不正疑惑の件で○○に取材を申し込みましたが、現在は回答を控えるということでした」
これこそが、取材拒否という言葉使うケースだろうが。