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ステラ・ポリス出航

 ほんの小さな扱いでした。TVニュースではほとんど取り扱われることはなかったようです。再び大洋に出ることはないと思われていたステラ・ポリスの出航です。ステラ・ポリスといってもわからない方は多いと思われますが、西伊豆のフローティング・ホテル スカンジナビアと言えば、おわかりの方も多かろうと思います。
 
 ステラ・ポリスは、1927年つまり戦前にスウェーデンで建造された豪華クルーズ船です。豪華な船旅とは大型客船による大洋航海が主流と言われていた時代に、現代流のショート・クルーズの先駆けとなった船と言われています。1970年伊豆箱根鉄道が買い取り、日本初のフローティング・ホテル、そしてレストランとして営業していました。さすがに1927年製、老朽化が激しく昨年営業を終えました。恐らくメンテナンス費用を、まかないきれなくなったのでしょう。解体という運命を迎えると思っていましたが保存運動も行われ、母国スウェーデンのリゾート企業が購入して、母国へ向けての出航となったわけです。
 
 もう木津湾に浮かぶ優雅な船体を見ることはできないかと思うと寂しさを感じます。いつもその姿を見るだけでしたが、一度食事、昼食を食べたことがあります。93年の春先だったと思います。これが本物の北欧調ってやつか、そんなことを感じながら豪華な船内を楽しんだ記憶があります。後に知った話ですが、伊豆箱根鉄道の所有でしたが国土グループらしく、スカンジナビアはまったく地元と共存の意志のない運営をされていたと言われます。地元、つまり伊豆に上がった魚が食膳に上がることがついになかったとか。解体を免れただけでも、幸せだったのかも知れません。