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お得なラーメン食べた

「ごちそーさ〜ん」って言って、丼をカウンターの上にひょいと上げる。これって、ラーメン屋でよく見かける光景です。店と客のいわば信頼関係、友好関係が生んだ習慣でしょう。ところが最近では、丼をカウンターの上に上げるのを強要する店がいくつかあります。人件費の問題とか、よーするに丼返すという行為がラーメンの価格に反映されていると考えれば、これは良しとしましょう。ただ、今日首をひねりたくなるような店に入りました。「カウンターの上に丼上げてください」って紙が店内に貼ってあります。それ自体は最早珍しくないのですが、店の構造を見てかなり疑問が湧きました。

その店は、厨房に面したカウンターと背中合わせになるような形で、もう一列のカウンターがあります。厨房と反対側のカウンターは壁に面しています。で、食べ終わったら丼を上げることはできません。ということは、壁側のカウンターは、丼を下げるために店員さんが厨房を出ていくことになります。一方で厨房側のカウンターは、客が下膳に協力しなければいけないことになります。これって、厨房側と壁側ではラーメンのコストが違うという話に、つまり平等ではないことになります。もちろん、僕はコストの掛かっているラーメンを食べることにしました。つまり、壁側のカウンターです。ラーメンが出来上がった時、取りに来い、なんて言われたらどうしましょう。そんな思いがちらっと頭をかすめましたが、それは杞憂でした。とってもフレンドリーな店員さんが、ちゃんと運んできてくれました。もちろん、食べ終わったら、そのままの状態で店を出てもノープロブレム。ちょっぴり不思議な気分で店を後にしました。