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日本語、乱れろ

 日本語バラエティがTVで結構流行ってます。出演者によっては、要するに嫌いなタレントの立ち居振る舞いにしかめっ面をしながらも、時間があれば観てしまいます。一応、僕も言葉を扱うプロですから、正しく使える情報は正しく吸収しようと思って観ています。でも、いるんですよね、困ったちゃんが。
 
 正しい言葉の定義なんてできっこありません。言葉は常に変化しているものです。「最近の若もんの言葉はなっとらん」なんて言葉を吐くしたり顔の奴も、若い頃おかしな言葉を絶対に使っていたはずです。僕は、言葉は生きている、言葉は常に変化している、そう思っていますから、基本的におかしな言葉を容認します。もちろん、自分自身で使うかどうかは別ですが。
 
 言葉は変化しています。辞書に載っている言葉が正しい言葉であるという論には、全面的には賛成できません。「辞書にはこうあるから」とか「元々の使われ方はこうだから」などと他人の言葉づかいに対して説教じみたことを言うバカも僕の回りにいますが、そうした話題になると適当にあしらっておきます。先日も飲み屋で、そんな話題になってしまいちょっと困りました。ようやく、店を出る時になってそいつが「今日は俺が払っとく」なんて言いながら「親父さん、お愛想」、大爆笑でした。